シングルモルト・ウイスキー

Single Malt Whisky

取扱いブランド

近年、日本だけでなく全世界的に「シングルモルト・スコッチウイスキー」の人気が高まっています。その一因として他のウイスキーに比べて嗜好性が強いという点が挙げられますが、弊社ではその嗜好性を更に高めた「ボトラーズ・ブランド」(独立瓶詰業者による商品)を中心に取り扱っています。今や一般のお客様にまで広くその存在が認知されており、その魅力が浸透しています。

インディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)とは?

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シングルモルト・ウイスキー 独立瓶詰業者とは、ウイスキーを樽で仕入れ商品化する業者を指します。

シングルモルト・ウイスキーは、その商品をリリースしている会社によって、大きく「オフィシャル・ボトル」と「ボトラーズ・ブランド」に分けられます。

「オフィシャル・ボトル」
 蒸留所(オーナー資本・生産者)が自社で商品化

「ボトラーズ・ブランド」
 独立瓶詰業者(インディペンデント・ボトラー)が独自に商品化

オフィシャル・ボトル

普段よく見かけるオフィシャル・ボトルは、自社で蒸留から熟成まで生産工程の全てを管理しているため、その蒸留所が目指す味わいや特徴を知ることができます。もちろんボトラーズ・ブランドを味わう際の定規的役割も担います。一部の限定品を除けば容易に入手可能で、また品質・味わいも安定しています。まさしく「蒸留所の個性」を楽しむ商品であると言えます。

ボトラーズ・ブランド

ボトラーズ・ブランドは独立瓶詰業者が各蒸留所からさまざまな樽を買い付けるため、商品ラインアップが非常に豊富であることが特徴として挙げられます。「熟成年数」「アルコール度数」「樽の種類」などバリエーション豊かな商品に加えて、時にオフィシャル・ボトルを入手できない蒸留所(例えば既に閉鎖されてしまった蒸留所など)を味わうことが可能です。またワイン樽によるフィニッシュ(後熟)などボトラー独自の熟成が施されることも多く、まさに熟成庫で眠っている「樽単位の個性」を楽しめる商品と言えます。

なぜ今、ボトラーズ・ブランドが売れているのか?・・・
その魅力「シングルカスク」について

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シングルモルト・スコッチウイスキーがこれほどまでに世界中に広がっている理由として、「飲んでおいしい」という品質面に加え、その多様性にあると考えられます。世界5大ウイスキーの中で100以上もの蒸留所の商品を入手可能なのはスコッチウイスキーだけであり、その各蒸留所の個性を楽しめるのがシングルモルトであるからです。そしてこれこそが、「ブレンデッド・スコッチウイスキー」との最大の違いでもあります。
シングルカスク
ウイスキーは嗜好品であり、消費者の皆様がシングルモルトにおける「蒸留所の個性」を楽しく感じて受け入れれば、次の段階として熟成庫に眠っている「樽単位の個性」に興味を持たれるのは自然な流れではないでしょうか。
そしてその味わいは、ボトラーズ・ブランドの「シングルカスク(=単一の樽)」で味わうことができるのです。
多くのボトラーがノンカラーリング(無着色)や、熟成によって生じた旨みを取り除かないようノンチルフィルター(冷却濾過なし)にこだわっており、場合によっては加水せずに樽出しのアルコール度数で瓶詰されています。樽の中で眠っている原酒がほぼそのまま楽しめるという点で、ボトラーズ・ブランドの「シングルカスク」は本物のシングルモルトと言えます。そして「シングルカスク」だからこそ広がる世界が、ここにあります。

JISによるボトラーズ・ブランドの取扱実績と、その姿勢

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日本では昭和から平成に元号が変わった頃、酒税が従価税から従量税に大幅に緩和されました。私たちジャパンインポートシステムは、その当時から、ゴードン&マクファイル社を始めとするボトラーズ・ブランドの商品の輸入・販売を続けています。
当時は「ボトラー」という用語もまだ一般的でない時代でしたが、ボトル一本一本に詰められたおいしさや楽しさは、近い将来必ず、日本のマーケットで受け入れられると確信しておりました。
JISによるボトラーズ・ブランドの取扱実績 その想いの通り、現在では数々の新しいボトラーからさまざまな商品が輸入されるようになっております。弊社の輸入実績においても、前述のゴードン&マクファイル社を筆頭に老舗のボトラーから新興ボトラーまで数十社を数え、アイテムは移り変わりながらも常時数百種類のボトラーズ・ブランドをご提案しています。そしてシングルモルト・ウイスキーを日本に広めた功績から、弊社は2002年にスコットランドより「Keepers of Quaich」を授与されました。
このように、弊社の原点は変わらず「ボトラーズ・ブランド」に、更には「シングルカスク」にあります。これまでのように多くの方が「うまい」と思える商品のご提案を続ける一方で、これまでに見たことがないような新しいものや個性的なもの、全てのハードリカーにおいて最も選択の幅が広いシングルモルトだからこそ、今後もさまざまな商品のご提案を続けていきます。

シングルモルトを愛する、日本のお客様のために・・・
JISとボトラーによる数々の取り組み

2007年、英国の老舗ボトラーであるゴードン&マクファイル社より1950~70年代の古酒のサンプルを60種類以上取り寄せ、専門酒販店の方やモルトウイスキーに詳しいバーテンダーの方を対象に大規模なサンプリングを行いました。その際に評価の高かったマッカラン1971、ストラスアイラ1960、ロングモーン1964、グレンリベット1966、モートラック1969の5つの樽が「シングルカスク」でボトリングされ、日本へ向けてのみ発売することができました。この試みはお客様の多大なご支持をいただき、現在までさまざまなお客様からの意見を元に、商品化を継続しています。

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また品質の高さで有名なダグラスレイン社には、日本を「スペシャル海外クライアント」として定めてもらうことができました。モルトウイスキーに関する情報は、生産国であるスコットランドを発信源に、ヨーロッパ諸国で先行します。どうしても日本とスコットランドの距離が縮まらない、という問題に対して、同社は最新商品情報をまず日本へ案内し、加えてそのサンプルを提供する、という取り計らいで応じてくれました。まさに世界に先駆けて日本から情報発信するという、前代未聞のテイスティング会を定期的に行っています。また、海外からのテイスティングノートではなく、「普段モルトウイスキーを扱っている日本の方が飲んだ、生の声」を商品のご案内時に掲載し、実際に商品を選ぶ際の参考にしていただいております。

輸入業者である弊社の役割は、海外でリリースされた商品をそのままご案内するだけではありません。 シングルモルトを愛する、日本のお客様のために。
ジャパンインポートシステムでは、これからも様々な機会で皆様のご要望にお応えしてまいります。